ホーム > 丸通マークの由来
丸通マークのルーツは古く、江戸時代に遡る。江戸時代の陸上輸送は、街道沿いに設けられた「伝馬所」を拠点とする人馬継立て制度によって支えられていた。これらの輸送を担当したのが飛脚で、文書逓送だけでなく、荷駄を馬に付けての一般貨物の輸送も行っていた。飛脚の宰領は、「人馬継立所」や「伝馬所」で宿泊や、人馬の供給を受けるための身分証明として「通行手形」を所持していたがこの手形の印鑑の多くに丸通マークが見られる。
丸通マークが社章として用いられた初めは、内国通運会社の社章としてである。内国通運会社は、江戸時代から続けてきた飛脚問屋が、明治維新の郵便制度の開始に伴って、それまで取り扱ってきた「新書逓送」の業務を政府に取り上げられる代償として政府関連物資輸送の独占的権利を受けて発足した「陸運元会社」から発展した株式会社で、明治8年3月に「内国通運株式会社」と改称するのにあたり、「E丸通E」のマークを社章と定めた。